2025.10.25
八十二文化財団創立40周年記念特別講座「歴史から経営を学ぶ」
10月25日(土)、八十二文化財団創立40周年を記念した特別講座が、テクノプラザおかやにて開催されました。
講座では、学習院女子大学教授 金城亜紀氏による「歴史から経営を学ぶ〜岡谷の歴史からひもとく経営の本質と日本の強み〜」と題した講演が行われました。
本講座の開催にあたり、当社が明治40年代に使用していた「倉荷証券」と「入庫通知書」が会場に展示されました。これらは、当時「繭」を入庫・保管した際に当社が発行し、銀行が製糸家に対して融資を行う「製糸金融」の仕組みで用いられていた資料です。
講座に先立ち、当社において八十二文化財団様への展示資料贈呈式が執り行われました。




続いて、会場のテクノプラザおかやに移動し、金城教授による特別講座を聴講しました。ホールは多くの聴講者で満席となり、関心の高さがうかがえました。


生糸が日本の推進力であった明治から昭和初期にかけての時代を、担保という視点から製糸金融を研究されている金城教授の講演は、当社創立のルーツとも深く重なり、非常に興味深い内容でした。
今日では「経営イノベーション」という言葉をよく耳にしますが、明治の時代にすでに「繭」という動産を担保とした融資の仕組みが存在し、そのイノベーションが諏訪地方から日本経済を支えていたことを改めて学びました。
金城教授のお言葉をお借りすれば、「歴史(先人)にリスペクト」がいかに大切であるかを実感する機会となりました。
ご講演いただきました金城先生、そして特別講座を主催いただきました八十二文化財団の皆様に、心より御礼申し上げます。

